カレッジってかっこいいけどなかなか着られないんだよね

と、ぼやく古着少年の気持ちが痛いほど分かる。

  
ヴィンテージショップに並んだスウェットには
ルイジアナとかバークレーとか、初めてのデートが隣町のジャスコだった自分にとって全く親近感が湧かない地名ばかり書かれているから。
自分の物として取り入れることができなかった。

1990-00's "ROOTS" Sweat Shirt from Canada

ROOTSという文字は、カレッジフォントに馴染めなかった自分をぶっきらぼうに認めてくれる。
アメリカ在住トムさんにとってのROOTSは「LSU」だしバークレーの丘かもしれないけど
俺には国道二車線沿いの喫茶店で、たまに来るあの子にはコリアンタウンが映ってる。

今朝、ふと初めて買ったCDのことを思い出して
久しぶりに聴いてみたら
あの頃には気付けなかった音がたくさん鳴っていて
知らず知らず
ROOTSから遠いところまで進んでいたことに気付きました。

お読みいただきありがとうございました◊